研究助成金伝達式の様子
優れた研究に助成金
令和5年度の研究助成伝達式を6月25日(日)、静岡県職員会館で開いた。
助成対象に選ばれた研究計画を寄せた小中高校生や教員に認定書と研究費を贈った。
県内の生徒や教員から57件の応募があり、そのうちから42件を対象に認定した。研究費の助成金額は合計で2,917,000円。
認定式で当振興会の安倍徹代表理事は「科学の研究は、自ら計画・立案した実験・観察を通して、新たな見解・理論を組み立てていく活動であり、この実体験を踏まえて「考える」という営みは、当事者にしかできなこと、それは、生成AIをもってしてもできることではありません。これまで誰も歩いたことのない道、まさに未知の道を切り拓いていくという誇りをもって、自ら「考える」ことに喜びを感じながら、研究に打ち込んでほしい。』とあいさつした。
また、新林章輝選考委員長(静岡県立小笠高等学校長)は「身近なものへの疑問から始まって研究に取り組もうとする様子が多く見られ、日頃から先生方が日常生活と自然科学との繋がりを丁寧に指導されていることが窺われました。また、継続研究や根気強い研究なども多く見ることができ、今後の更なる研究の深化が期待されました。研究方法としては、デジタル処理を必要とする研究の増加や専門家の支援を受ける研究が見られるなどの傾向がみられました。様々な取組を今後も期待したいと思います。教員の応募については、子供の姿が更に見えてくるような研究の追究を期待したいと思います。」と受賞者にエールを送った。
助成対象者の発表はコロナ禍のため中止した。
また、来賓として池上重弘県教育長の代理として見えられた、塩崎克幸県教育委員会教育監からご祝辞をいただいた。
なお、これらの研究成果は年末に募集する「山﨑賞」の応募対象となる。こちらでも成果を大いに期待したい。